近年、稀にみる正統派なサメ映画。
ストーリーとしては、亡き母が教えてくれた秘密のビーチに、医学生のナンシー（ブレイク・ライブリー氏）は、休暇を利用して、そのビーチを訪れます。サーフィンをして休暇を楽しんでいたところ、サメに襲われてしまうのだが…。
この作品は、映像が綺麗です。サメが登場するまでは、綺麗な海を堪能でき、主演のブレイク・ライブリー氏の水着姿に惚れ惚れします。なんて平和なんだろう…と思っていると、ナンシーはケガをします。このケガがリアルであり、思いっきり血が出ているので、痛く感じます。
浅瀬で一命を取り留めたものの戻ることはできない。サメは一匹しかいないが、陸への移動する手段はない、絶体絶命のピンチに、ナンシーはどう立ち向かっていくのか！？というスリラー作品。
ほぼナンシーとサメの一対一で物語が進行していきます。サメ映画は、散々とやりつくした感じがあるので、近年の作品はコメディに特化したり、逆に恐怖を煽らないマイルド作風になりがちです。
今作は、美女一人に、サメというシチュエーション。真っ向勝負で描いており、緊張感と危機を乗り越えた安堵感が交互にやってくるので、良いサメ映画となっています。
時間も86分と短いのもあり、スピード感もって作品が終わります。作品の導入部と後日談は、取って付けたような感じはしますが、本質の人間とサメについては見事に描いています。
正統派なサメ映画を観たいという方には、お勧めできる作品でした。
