けだもの

ブレードランナー 2049のけだもののレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.5
ブレードランナーは1982年にあの世界観で作られたってことが凄いのであって、それを今更続編とか大丈夫?霞まない?
とか生意気なこと言ってごめんよ。
全然大丈夫だったね。
「遥かに技術の進んだ未来でありながら、退廃的で重く暗い雰囲気」はしっかり引き継ぎつつ、CGで全体のリアリティを大きく引き上げている。
記憶を作るシーン辺りはその最たるもの。あれは今の技術があってこそ。なかなか衝撃的だった。
アナログ感が薄れてしまっているのはちょっと寂しい気もするが、さすがにその両立まで求めるのは贅沢が過ぎるか。
ストーリーは1作目ありきなので、そっちを見てないと163分間ずっと置いてきぼりになるかもしれない。
続編とは言え35年越しであんなにも前作の話を引っ張ってくるなんて思い切ったことが出来るのも、ブレードランナーという映画が長く語られていることの証だろう。
それにしても、Kの感情の振れ幅が徐々に大きくなる様や、”人間らしい”最後、それに加えてレプリカントの生殖能力云々……
もうレプリカントが新人類となるのも時間の問題では。
軍を組織して革命を起こすみたいなことも言っていたし、あの先の話も見てみたい。youtubeで公開されてた短編形式でもいいから。

デッカードはレプリカント派……だったんだけど、ステリンがハイブリッドって単語が出てたような気がするから違うのかも。
うーん。
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