るる

ワンダーストラックのるるのネタバレレビュー・内容・結末

ワンダーストラック(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

時代描写にこの監督のフェチみたいなものを感じた。ノスタルジーというよりも、好きなんだろうなと。女の子のあの野暮ったい厚手の長靴下とか。秘密基地。カセットテープ。2001年宇宙の旅のテーマ。

設定を言葉で説明しすぎない冒頭、良いなと思ったんだけど、

聾者の世界をサイレント映画的手法で見せるの、一昔前なら面白がれた気がするんだけど、イマドキどうなのかという気がしてしまった、時代背景、映画史と重ねているから良いのか、聾者の俳優を起用してる、へええ、面白がると同時に対策がしっかりしているなと思ってしまったので良くないな…いや良いことをしてるとは思うんだが、作品の効果に繋がってたのかというと個人的には物足りず…

過去と未来が行ったり来たり、ちょっと唐突な感じ、というかシーンが細切れな感じがして、うーん、あんまり気持ち良くなかったのが残念

女優役のジュリアン・ムーアにあんまり魅力を感じられなくて、仕草にもうあとちょっと上品さがあればなどと思ってしまい

自然史博物館で出会った少年と筆談するシーン良かった、というか学校であんなに詳しく手話習ったの!?すげえな
展示物に手を触れ、ひえ、と思いつつ、ロマンが詰まってた

なんとなく展開を察してしまって、途中、かなり焦れたのだけれど、クイーンズ美術館での最後の種明かし、ストップモーションアニメ、そしてあのジオラマ、パノラマ? めっちゃくちゃよかった

僕のfriend、と手話で伝える、そして流れ星は出来すぎだろとは思ったけど。あとあの読み上げね、いくらなんでもあざといなと
エンドロールの手話、読み取れなかったのが残念だけどなんだか素敵だった、手が語る様子をもっと見たかったかも、なんて
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