このレビューはネタバレを含みます
『4ヶ月、3週と2日』の監督の作品だったのか。なるほど
この4ヶ月〜は、チャウシェスク独裁政権末期1987年ルーマニアを舞台にした映画で、中絶が法律で認められないから、主人公の女の子が、友達の為に闇医者に身体売ったり、タオルの中でくるまる堕胎した胎児の描写を見せたり、暗い作品でした
溺愛する娘を持つお父さんが、『エリザの為に』を観ると、より、ずどん!!と重くのしかかるものがあるでしょうね
自分の血を分けた娘が、男から卑劣な暴力を受けるって、その男を殺しても許せないと思う。私のおとんも…
医者だけれど、倫理観から外れた行動を、娘を想うあまり取ってしまうという…
怒りを表現するよりも父親の葛藤が静かに感じとれる
最後のオチって、それでも生活は続く…という意味合いなのかなー