ぱるみ

笑いのカイブツのぱるみのネタバレレビュー・内容・結末

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画「ジョーカー」より引用
マレー、喜劇とは何だと思う?それは結局のところ主観に過ぎない。善悪だってそうだ。
何が正しく、何が間違っているかを決めているのは
主観だ

2024年の元旦から本当に悲しかった
この国の宿命はあまりにも残酷過ぎる
正直、地震のニュースは見ていたくない。不謹慎かもしれないけれど、明日は我が身だと思うと恐ろしいし、何人ものひとがお正月に大切な家族と過ごしていただろう
この世に神様なんていないし、宗教って何のためにあるんだろう
現実から目を背けて、楽しいことばかり考えて生きてゆきたいよ

マリファナ吸っていいなら吸いたいわ
それくらい心が萎えた

私、テレビが好きなほうで、何時間でも観ていられる。バラエティ番組も本当に観るのが楽しみで。

この世にお笑い番組がなかったら鬱病になる人がほんまに多いんやない?

中川家のラジオショーを愛聴しているけれど
彼らは、自分達の仕事は、なくても困らない仕事だからと言っていたけれど、お笑いがこの世界になかったら、地震大国の日本になかったら、笑顔で生きてゆけないよ

心が病んでしまったとき、「さんまのお笑い向上委員会」に助けられた

あぁ、私ってこんなにゲラなんだなって
さんまさんのお笑いの哲学は、
俺は幸せな人を感動させたいんやなくて、泣いてる人を笑わせて 幸せにしたいんや。これが俺の笑いの哲学や

だから私、さんまさんがいなかったら生きてないんじゃないかって思って、多分さんまさんを生でお会いしたら、泣くんじゃないかって思った

お笑い番組もいろんな構成作家さんとやらがいて、作られているのだなと

岡山天音が演じるツチヤタカユキ
生き方がとても不器用で、人間関係が不得意なんだけど、テレビ番組やラジオの大喜利に投稿するのが生き甲斐になっていて、その活動を経て、放送作家になった人なのかな。

テレビ局特有の人間関係というか、社会に出たら面倒な人間関係はどこにもあるんだけど
馴染めなくて、それに苦しんでる不器用な彼の行動が歯痒かった

自殺しようとするシーンもあって、生き甲斐を見つけたのに、社会というルールに馴染めなくて生き辛かったのか

居酒屋での菅田将暉とのシーンは、私も感情が入ってもらい泣きしてしまった

こんなに頑張っているのに
生き甲斐なのに
報われない
苦しいって気持ちがさ
鼻水垂らしてるじゃんかよ
額をガンガンテーブルに押し付けて

お笑いを届ける仕事してるのに、苦しいじゃんよ

好きな女の子に「ユニバ行こ」って口説いてるのに、彼氏と同棲するんだって言われて振られてやんの

可哀想な男

菅田将暉みたいな友達欲しいな
報われない君の辛さがわかるよって私も肩を抱かれたい
元ホストの役だったんだね
ダメージジーンズにムートンブーツって、ギャル男やん。オモロ

岡山天音が住んでるお家、あれ、私の実家の散らかりように似てて、

お正月に帰ったんだけど
癒される場所じゃなくて、はやく自分の部屋に帰りたいと思って、そそくさと後にした

私が帰る場所って、もうないんだ
自分の部屋しか。逃げる場所がないから

自分でなんとかしなきゃ…


生活にゆとりがない物だらけのツチヤサンの部屋が家族で住んでた家そのまんまで、苦しいなって思いながら観てた


職場から貰ってきた過去のスケジュール帳に自分の想いをぶつけた日本語と英語の文章を真っ黒になるまで書き殴ろうか

そうしたら、自分の文章力も言葉の知識も向上するんじゃないかって


家族といるほうが、寂しさが募るのはなぜかしら


大切に大切に築いたものを簡単に失わせないで
どうかお願い

祈れば何でも願いが叶うなんて、そんなんカルトやで

胸が引き裂かれそうで仕方ないわ
生き辛いけど、しぶとく生きていきたい


私も生き甲斐を見つけたい
ぱるみ

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