このレビューはネタバレを含みます
十五 十六 十七と
私の人生暗かった
過去はどんなに暗くとも
夢は夜ひらく
志望校に合格して、青春に恋をした私は、恋をしたいのなら、この弛んだ身体を絞らなければいけないと、チームプレーが苦手なのにバドミントン部に入った
クソおもんなかった
ダイエットを目的にするスポーツなんてするもんじゃねぇ
3年間、ショートサーブさえ、まともに打てなかった
今でも悪夢に魘される
バドミントンも、クソつまんなかったけど、走ることだけは、好きだった
このまま走り続けて、どこか遠くに行きてぇな
心臓だけ強くなって、ランナーズハイによくなってた
女同士で群を作って、尊敬もしてない先輩に媚びて、ほんま、クソつまんなかった
嫌なら辞めたら良かったのに、ふくよかな自分の身体が大嫌いで、否が応でも身体を動かす部活に入れば、絞れるんじゃないかと思って、3年間辞めなかった（下手過ぎて万年補欠）
部活のストレスでぷくぷく太って、毎日満員電車に揺られながら、白目を剥き職場へ向かうサラリーマンより暗かった私の10代
性格が合わない子とペアを組むことになって、合宿に行くことが辛すぎて血尿だした
何も運動してないのに、毎日学生生活をエンジョイして、細い足の子達を羨んだ
私は、ただ恋をしたかっただけなのに🥲
年齢が若ければ若いほど、
「青春だね」って、言われた
10代の私は、今の私より、暗かった
30代の私より誰かを憎んでた（本質はあんまり変わってねーけど）
私の友達に佐々木は、いるか？
時々、女友達といるより男性と話してる方が楽な時がある
男って、女特有のネチネチがないような気がして…（気のせいかしらん）
友情も深いような気がして。
まぁ自分の兄の友人関係見てるとスポーツに汗かいて、爽やかな感じするねんな
劇中の佐々木は、藤原季節に言葉をかける
「やりたいこと、やれよ」
学生時代のクラブ活動がクソつまんなくて、
毎日葬式行くような目つきだった私。
友達関係にも、悩んだ
勝つ気がないくせに、スポーツするなんて、
そら、苦しいだろ
さっさと辞めたら良かった
バドミントン部の友達とは、正直もう会いたくは、ない。
女の友情は、薄いハムだから
わたしは、ナイフで薄く薄く切ってパンに挟んで食べる
私の中に、佐々木はいるか？
いつか、この世からいなくなってしまうのに
愚痴ばっかり溢してるよ
コロナだろうが毎日出社だし、
休業もできないし
下向いてサラリーマン生活する映画冒頭の藤原季節と同じ境遇だったかも。
佐々木の散らかった部屋に、町田康の本があった
仕事や実らぬ恋に、ムシャクシャして町田康の本を爆買いした
心斎橋アセンスという本屋の店員さんは、イヤな顔を一つせず丁寧にブックカバーを着けてくださった
佐々木も町田康の言葉が好きだったんだ
母親がいなくて、
父親にもネグレクトされてて
本当は、父親にも愛して欲しいのに、
気まぐれに汚い部屋に帰ってきた父親とゲームをするシーンは、彼なりに、父親とコミュニケーションを育みたかったのだろうと思う
佐々木は、毎日カップラーメン
私も毎日カップ麺食べてるけど、中性脂肪値は、38で、健康そのものよ
佐々木、野菜も食え、私のように🍜
佐々木は、癌で亡くなってしまうけれど
病院にも行けず、（お金がなかったのであろう）
散らかったゴミ屋敷みたいな部屋で独り、眠るように亡くなっていた
その命の落とし方は、セルフネグレクトちゃうの？って、思ってしまった
「やりたいこと、やれよ」
って言ってた男の最後とちゃうやんか
パチンコして、片想いの恋をして、
お金無さそうやったけど、カラオケで可愛い女の子をナンパして、小さな幸せを見つけたみたいだった
恋は、はかなく過ぎて行き、夢は夜ひらく
高校の友達を亡くした経験はあるけれど
最近、友情というものを信じられなくなってきた
季節のように、私がいなくなったら、泣いてくれる友達は、いるかしら
いつか散りゆくこの命
恋に恋してる場合では、ないかしら
家族の愛情と同じくらい、
友情も信じたい、
私はすぐに独りになりたがる
ハムのように薄く切ってる場合では、ないか
佐々木よ、私と友達になってくれ
LINEもインスタグラムも、鬱陶しくてブロックしてるのに、毎年、年賀状送ってくるブス🐷がいるよ
お前のこと大嫌いなんだよ
ブス！！送ってくんな！！ブス！！
てめぇのブスの赤子の成長なんて
わしには、興味ねーんだよ🐷
「今年は、会いたいね❤️」だと？？
一生会いたくねーわ、デブ！！🐷
ゴーヤチャンプルにして、食ったんど、ワレ
佐々木は、言うだろう…
ブスは、君だよって。
