Rena

ラビング 愛という名前のふたりのRenaのレビュー・感想・評価

3.5
結婚が原因で逮捕される。
ただ "異人種" という理由だけで...

このような事実があったなんてショックだし、

「異人種間との結婚を禁止する」

という州法が1950年代のアメリカには存在していたと知って、さらに相当なショックを受けました。

うまく説明できないのですが、私は "異人種" という言葉自体あまり好きではなく、何か引っかかりを感じてしまいます。
確かに様々な人種を分類するためには正しい単語だし必要な言葉だと思うのですが、差別的な表現で使われると嫌な気持ちになります。

でも、当時のアメリカではこの法がまかり通っていた州もあったのかと思うと、残念でなりません。

やはり親がそういう考えを持っていたりコミュニティーがそうだと、この法の異常さに気がつかず、悲しいかな "道理上当然" と思ってしまうのかなぁ...といろいろ考えながら観ていました。

ジョエル・エドガートン、よかったです。
悩む姿や表情から、さまざまな思いが伝わってきました。妻の様子が "いつもと違う" と気がつくところもよかった。

「何か出来ることはある?」

この一言がきっかけで自分の思いを伝える事ができたり、また救われる事、ありますよね。
自己主張の弱い私にとって、理想的なシーンでした。

Loving
本当に素敵な名前。
お互いを想い合う、リチャードとミルドレット夫妻にぴったりです。
こんな素敵なラストネーム、初めて聞きました。

夫が恋しい
妻を愛している

こういう事、素直に言えるようになりたいですね。

法を改変させた二人の純粋な "愛"。
はじめは慎ましいと思っていましたが、なにより力強かったです!!
Rena

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