狭須があこ

お嬢さんの狭須があこのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
4.5
お嬢さん。お嬢さん。
美しく生まれてしまったお嬢さん。

韓国映画なので攻め攻めなのは覚悟して行ったし、まぁ想像通りの攻め攻めでした。それでもガッツリ楽しんでしまったのでこのスコアです。
パワーがあるよな。ちくしょう。
第二部の後半とか泣いてました

決してエロエロパラダイスだから気に入ったわけじゃありませんよ
センシティブでクリエイティブなジャンルを切り開く芸術性と、文化的価値を鑑み、う、ぅえええい!

おおおおお
お嬢さんの見つめる瞳!白い脚。
絡んでくる指、顔にかかる黒い髪、小さく開く唇

「純粋」に育てたうえで「エロ」を両立できる生き物、女の子。
"お嬢さん"を育てたいという思いは、古くは光源氏から存在しました
わかる。わかるよ。
この蠱惑的な生き物を閉じ込めて花開かせる。

しかしそこには歪んだ欲望と、男のキモさがあるわけで、その落差を全部スパッと解決させる、韓国映画にしては個人的には終わりまでサイコーのハッピーエンドです。
ハジョンウの顔を平手打ちしたいのはきっと私だけではなかったはずなのだ。

尺の長い映画は苦手だけれども、世界観に没入させるために尺をキチンと取る韓国映画は、なかなかアリやと思います。
こんなに自分から遠い話なのに、お嬢さんにも侍女にも感情移入できてしまった。

女の子が二人揃うと、大体ちょっとはドロドロしたり、性格悪かったり陰湿だったり、そういうの絶対に入れられるんですよ。でも女の子、それだけなワケないんですよ
ありがちなそんなニオイを、超越した映画を待ってた気がします。

しかし劇場来てたのジジババばっかりだったけど、よりによってコレ見に来るかね

とりあえずブルーレイ予約しました。
劇場版よりさらに長いバージョンが収録されてるそうですよ。
楽しみに待っておきます。
狭須があこ

狭須があこ