イチロヲ

いたずらスヌーピーのイチロヲのレビュー・感想・評価

いたずらスヌーピー(1968年製作の映画)
4.0
度が過ぎる悪ふざけにより教育的指導を受けたスヌーピーが、ペパーミント・パティ宅で家政夫の仕事を強いられてしまう。チャールズ・M・シュルツ著「ピーナッツ」のアニメ・シリーズ第5作目(初期の単発放映時)。筆者は谷啓版の音源で鑑賞。

筆者のフェイバリットであるペパーミント・パティがフィーチャーされているエピソード。ヴィンス・ガラルディによるキャラクター・テーマがバックに流れるだけで、気分がウキウキしてくる。

また谷啓版では、洋画吹き替えの黎明期に活躍していた女優・林洋子が、ペパーミント・パティ役を演じている。違和感たっぷりのオバサン声なのだが、成り切り度合いが素晴らしく、キャラクター愛が感じられるため、噛めば噛むほど味が出てくる。

ペパーミント・パティは、スヌーピーのことを「変な顔をした少年」と思い込んでいる、いわゆるアホの子。しかし、アホなりに筋が通っているため、意図しないところでスヌーピーの矯正を手伝う結果になる。人情喜劇系の古典落語にありそうな物語。
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