Melko

3匹のぶた&オオカミベビーのMelkoのレビュー・感想・評価

2.0
………んーーーーー伝えたいことはわかるんだけど、絶望的に話のテンポが悪い。
セリフの間も最悪。一つ一つのセリフが聞き苦しいことこの上ない。感情表現の仕方が自然だからきっとまあまあプロの声優さん使ってるんだろうけど、、

久しぶりにこんな酷いアニメに巡り合った…面白いかと思って見て、開始3分ぐらいまではそこそこ面白かったんだけど…狼の「ぶたくんぶたくーん」応えるブタ「嫌だよ嫌だ(棒読み)」……嫌な予感……

何より一番ムカつくのは、ブタ3兄弟が育てることになった捨て子の狼の赤ちゃんが、狼側が送り込んだスパイということ。
それも、「ブタを食べたいから」という理由。え?
伝えたいメッセージとして、「見た目が違っても、種族が違っても、愛情は伝わる。家族になれる」ということだろうに、そこに至るまでが雑すぎる。そこには、昔からの狼とブタの因縁も特になく、(定型的に襲われる展開から始まりはするが)
そもそもブタと狼は境界線を挟んで隣同士に住んでるのになんで狼はブタを食べたいもんなの?
スパイを送りこみ、ブタ側に狼の子供への愛情を芽生えさせることが目的だとしても、物心のつかない赤ん坊からブタと一緒に暮らせば、体や習性の違いはありつつも、自分はブタだと思い込むに決まってるだろう。
それを、時を経てついに狼たちがネタバラシする時の…雑さ。ミュージカル調の薄っぺらい歌。そんなんで「そうか僕は狼なんだ…!」なんて納得するか?何年も一緒に暮らしてきたブタを差し置いて、さっき会ったばかりの狼に説き伏せられるもんか?
ダメ押しがまさかのお色気お姉さんてのもバカにしてる。そしてこのくだりが異様に長い。何この時間?子どもに見せられないだろうが。

せっかく、ブタの3兄弟が
自己中で厳格な長男、神経質でオネエな次男、陽気でお気楽な三男 と個性豊かなのに、息子のために何か行動するわけでもない。ただ「反抗期」と決めつけ、オロオロ。同じことを何回もしゃべってるし。ものすごいもったいない。

結局一番まともだったのは、狼側の作戦リーダーだった。という意外なオチはあるけど、それまでの展開で興醒めしてしまって、刺さらなかった。
子ども向けにするにしたってナメてる仕上がり。
画がなかなか頑張ってるように見えただけに、プロットと脚本を書いた人に文句を言いたい仕上がりのアニメ。
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