ブルームーン男爵

ブンミおじさんの森のブルームーン男爵のレビュー・感想・評価

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)
3.6
パルムドール受賞とのことで鑑賞したが、のどかな農村を舞台に、輪廻転生・カルマなど仏教・東洋的な思想が垣間見える、神秘的でイマジネーション溢れる作品だった。特に滝の近くで月明かりに照らされてナマズと王女様が対話するエピソードは、非常に幻想的で美しかった。特に死生観が異なる欧米人には斬新に感じただろう。非常に不思議な映画体験を味わえたが、分かりやすい作品ではなく、観客を置き去りにしているとのそしりを受けるのも頷ける。