やまぞう

LOGAN ローガンのやまぞうのレビュー・感想・評価

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
5.0
マーベルの中でも、ウルヴァリン・シリーズは、何か暗いっつーか、悲壮感が漂う重いストーリーな印象があるのだが...

今作はもう冒頭から見ていてツラい気分になる。

最強・不死身の肉体を持つウルヴァリンことローガンが、老いて治癒能力も衰え、しかも老眼。「ローガン」だけにw
とか、シャレてる場合じゃなくて、
本来ならば、瞬殺できるよな車泥棒どもを倒すにも一苦労な衰えっぷり。

そして、明晰な頭脳を誇る地上最強のテレパス チャールズ・エグゼビアは、アルツハイマー病を患い、能力のコントロールもままならず。

もうね。
この状況からして、悲惨過ぎて胸が痛いよ。

ミュータントが絶滅の危機に瀕している2029年、ローガンとエグゼビア、キャリバンは廃工場でひっそりと暮らしていた。

そんなある日、元看護師を名乗る女性から、11歳の少女 ローラを託される。

ローガンと同じ恐るべき身体能力と、殺傷力を持つ凶暴なこの少女は何者なのか?

そして、襲いかかる追手からローラを守るために、ローガンは最後の戦いに身を投じてゆくのだが...

X-MENシリーズは、ミュータント仲間が協力して悪を倒すが、ウルヴァリン・シリーズのローガンは孤高のヒーローだ。
ほぼ味方無し。
しかも、今作ではその孤独感がハンパない。

ボロボロになりながらも、少女を守るために戦うローガンには、超絶強ぇ在りし日のウルヴァリンの面影はほぼ無く、あまりの痛々しさにストレスが溜まる。

やっぱ、シャキーッと敵をなぎ倒すウルヴァリンが見たいよね〜。

そのストレスを補ってくれるのが、謎の少女ローラなのだが、演じるダフネ・キーンが素晴らしい。
将来が楽しみである。

最後のウルヴァリンにふさわしい出来であった。
満足。
やまぞう

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