真世紀

バイバイマンの真世紀のレビュー・感想・評価

バイバイマン(2016年製作の映画)
4.0
冒頭は60年代。あの名前を誰かに言ったか?と男が車からショットガンを取り出し、知人らに次々と発砲する射殺事件が描かれる。

そして、現在。主人公は恋人と親友と大学に近い一軒家を借りての生活に踏み切る。その家こそ、冒頭の発砲事件を起こした男が住んでいた家。地下室から持ち出した家具の引き出しの中には男が書き残した殴り書きと謎のバイバイマンの名前が。

その名前こそ、禁忌の存在を呼び起こすキーワード。その名を知った人間は幻覚、幻聴に襲われ、自らにバイバイマンが迫る予感に恐怖、遂には他者への拡散を妨げるべく、冒頭の男のごとく、思い切った行動に出る場合も。主人公ら、そして、家がおかしいからと呼ばれた霊感同級生の四人にバイバイマンが迫る。この幻覚が何かとたちが悪く、基本、案外とバイバイマンが何かをすることなく進行していく。

バイバイマン、フード付きコス、魔犬を連れて列車のイメージ伴いという描写だけど、なぜ、その姿なのかというオリジン話は何しろ、伝わる前に冒頭の男が遮断しているので作中では判明せず。つまりは名前を知っただけでアウトゆえに逆に爆発的な感染力を得られず、都市伝説になり損ねた存在であり、そこら辺をどう評価するかも、本作の肝だな。

なお、警察沙汰となり、登場、捜査にあたるのがキャリー・アン・モス、さらに冒頭の男の未亡人がなんとフェイ・ダナウェイと謎に豪華なキャストであります。

配信で再見したのでレビュー。オリジンに踏み込んだ続編を期待しつつ。
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