ぶちょおファンク

ハイジ アルプスの物語のぶちょおファンクのレビュー・感想・評価

ハイジ アルプスの物語(2015年製作の映画)
2.0
序盤★1.5 中盤★2 終盤★2.5

ヨハンナ・シュピリ原作、スイスとドイツを舞台にした世界的な児童書、
日本ではアニメ『アルプスの少女ハイジ』として知られている実写映画。

ここんとこダークな作品を観ることが多いので優しい風合いの、
そして1本前に観た『ハウス・ジャック・ビルト』出演のブルーノ・ガンツ(おんじ役)繋がり。

良い点
◯字幕が『アルプスの少女ハイジ』寄りなんでアニメを知ってても違和感は少ない。
◯ゼーゼマン家の使用人(ロッテンマイヤーさん除く(笑)やクララの祖母のキャラ。
◯仔猫が出てくる♪
◯終盤の展開は微笑ましい。

残念な点
●音楽が基本暗い。
●無骨で気難しいとされるおんじがハイジに対して分かりやすい優しさを見せるのが早すぎるし、
いつの間にかハイジの髪が短くなっているし(長かった髪を切るシーンは山奥で伸び伸びと生きる現れとして描くべき)、
クララと少しずつ仲良くなる過程もなく、
全体的にいろんなエピソードの上っ面だけを詰め込んで作品に厚みがない。

☆総評
高畑勲さんや宮崎駿さんがスタッフとして制作されたアニメ版は世界各国にて放送されており(トルコ映画『7番房の奇跡(韓国映画リメイク)』でもアニメ版ハイジが出てくる)、
原作では“宗教色”が強くアニメ版はそれらを減らし“自然”を強調してるそうですが、今作では宗教色は殆どなくアニメ版を参考に制作されたように思え、それはクララの洋服なんかでも感じさせる。
(ドイツでもアニメ版は人気だったらしい)

アニメはガキの頃に再放送をチラチラ見てた程度なんで
ちゃんと全部観たいけど、今んとこアマプラやネトフリにはないのが残念…!

2021年10本目(+短編3本)