ohassy

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのohassyのレビュー・感想・評価

3.0
「タイトルは『ミレニアムファルコン』でもよかった」


本作のこれまでにないスピンオフ感から、一時はスルーしようと考えていたのだけれど、そういえば全ての作品を劇場で観ているのだからと考え直して。
新たなる希望の頃は3歳とか4歳とか、とにかく幼すぎてあまり実感はないけれど、立ち見だったことと、冒頭、スターデストロイヤーの絶望的なデカさに圧倒された記憶だけはある。
言うなれば僕の映画体験の原点だ、観なくてはなるまい。

本作があまりヒットしていないと言われるのは、何となく理由が分かる。
スターウォーズは結局のところスカイウォーカー家の物語であり、これまでずっとその流れからは外れないものだった。
ローグワンも、スカイウォーカー家のことはほぼ語られないものの、一家の興亡を語る上でなくてはならないピースとして作られ、ピッタリと収まることで成功した。

一方で本作は、完全なるスピンオフだ。
実際デススター攻略に寄与し、カイロレンという置き土産を落としていったわけだから、ハンソロの活躍がスターウォーズ物語に影響がないとは言わないけれど、今回のステージはやはり少し遠すぎる。
おかげでメインテーマも、スカイウォーカーのテーマも使えない。
ハンソロがいくら人気だからといっても、ハリソンフォードではないわけだから、なんか違うなと思われても仕方のないことだ。
映画は難しい。
でもまあ外したと言っても100億くらいはいってるけどね!
(日本語ロゴの隠しきれないダサみも結構影響してると思います)

しかしながらスターウォーズファンであれば、そのオタク心をしっかりと満たしてくれる作品でもある。
小道具やセリフにはそういう要素がふんだんに盛り込まれているし、とてもわかりやすく提供される。
敵に追い詰められてミレニアムファルコンの下でブラスターをブッ放すシーンなんかは、とても既視感があって嬉しい。
それにハンソロが違ったり、メカが見慣れないものばかりだとしても、ソロの相棒たるチューバッカと、何よりミレニアムファルコンがいるから大丈夫だ。
ソロとチューイの出会いの物語だと言われている本作は、スターウォーズ世界で1番好きなキャラがR2で、2番目がミレニアムファルコンの僕にとっては、これはミレニアムファルコンの物語とも言える(ちなみに3位がスターデストロイヤーで4位がAT-AT、Xウイング、タイファイター…。メカばっかり)

だから、ファンなのであれば観ればいいと思う。
ソロのファムファタールとして登場する、ヒロインのエミリアクラークはとにかく美しいし。
誰かと思ったら、GOTで犯されまくってた子ですね。
なにせまだ5話くらいしか観ていないからその印象しかないのだけれど、こんなに美しい子が体当たり演技だなあと感心していたところ。
アレをドラマでやるHBOもすごいよ。
アクションも行けるし、どんどん活躍して欲しい。

ファンじゃなくても単純に楽しめる作品だとは思うけれど、それなら他の映画でもいい気がする。
ミッションインポッシブルとかの方が、変な縛りがない分気楽だと思うし。
でも観る機会があったなら、その勢いのままエピソード4を観てほしい。で、エピソード5を観終わる頃には、きっとこちら側に来ているにちがいありません。
ohassy

ohassy