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おじいちゃんはデブゴンのskm818のネタバレレビュー・内容・結末

おじいちゃんはデブゴン(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

コメディかと思っていたらけっこうシリアスな内容だった。認知症気味の元要人警護員が近所の女の子に慕われ、彼女を守るために地元のゴロツキたちと戦うというもの。
昔自分が目を離したせいで孫娘が行方不明に、という過去が重い。駅前に座っているお友達の1人は両脚がない。主人公の住んでいる一帯はどう見てもお金持ちの住むところではない。要人警護という給料高そうなエリート職業だったのに今は国境の町でひっそり暮らしている。家主のポクさんがややウザい。
アクションシーンは見所のひとつだが、正直ちょっと眠かった。あの体型であの強さって素晴らしいけどさ。しかもこれガシガシ殺してしまってるんじゃ…
アクションよりも主人公の抱える過去の重さやつましい暮らしと近所の娘への愛情が心に残る。この女の子の父親が絵に描いたようなろくでなしなんだけど、娘は喧嘩しながらも彼を慕っているんだよなあ。そこも切ない。
ただちょっと最後のオチがな。他のことは忘れてもチュンファのことは忘れなかったってのはいいんだが、結局チュンファはさらわれていたわけでもなんでもないんですよね。自分ちが全焼したことも父親の行く末も知らず、友達のところに行っていたとけろけろと語るとは。いやこれ絶対事件の日から日数経ってるやろ? 友達の家っていったいどこだよと思わずにはいられない。
ポクさんの家から戻ってきたディンが先に帰ったはずのチュンファがいないことを訝しんでいなかったのは、自分ちに戻ったと思っていたからなんですかね。奥で寝てたのかと思ってた。まあ無事でよかったんだけど。
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