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スーパーマンII /リチャード・ドナーCUT版のGattのレビュー・感想・評価

3.8
TVを点けたらEテレでジョン・ウィリアムズが指揮していた。今年、久々に来日して、我が故郷松本で演奏会をしたニュースは聴いていたが、正にその映像。
演奏される名曲たち。テンションが上がります。
その流れで、観たくなりました。ずっとclipしたままだった「スーパーマン2(ドナー監督版)」。
当時上映された「スーパーマン2」は「冒険篇」と言われるレスター監督版なのですが、本来は1作目と連作同時撮影でドナー監督が企画を進めていました。
幻の連作企画となった編集版です。

愛の為に力を捨てるスーパーマン。だが、核ミサイル爆発の衝撃で、同じ星からの犯罪者ゾッド将軍たちが解放。地球を支配しに現れる。

「冒険篇」は大部分が撮り直しなのかと思っていたけれど、かなりドナー監督の映像も使われているのがわかりました。
 
 この「ドナー版」の大きな違いは、マーロン・ブランドのシーンの復活。まぁ、この人のギャラ問題で連作できなかったって話なんで、当然カットされてるわけですw。力の復活に携わるのは、本来父。肩に手を置くシーンは印象的でした。

クラークがスーパーマンだと疑うマーゴット・キダーは、やる事が正気の沙汰ではありませんw。でも流石に賢かった(笑)。

連作企画ポシャって、ヤケになって1作目で使ったと言われる「時空を巻き戻すシーン」も、本来の意図で使用されていると、すんなり納得して観られるものです。

僕はスーパーマン1作目の大ファンです。毎回目を潤ませるくらい好き。w
スーパーマンの何が好きかっていうと、人々を救うシーンが白眉なこと。愛が溢れていると思う。そう言う面では2にはシーンが少なくなってしまってるのは残念です。

冒頭のジョン・ウィリアムズ演奏会は、小澤征爾の松本フェスティバル(旧サイトウ記念)の様子でした。
最後に現れた小澤征爾さんは、もうご高齢で車椅子の姿。落馬事故で車椅子になったクリストファー・リーヴと重なってしまいました。何故かその直後のアンコールが「スターウォーズ」の「帝国のマーチ」(所謂ダースベーダーのテーマ)でw、ラスボス!?みたいな雰囲気でしたけど(笑)。
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