あんじょーら

哭声 コクソンのあんじょーらのネタバレレビュー・内容・結末

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

そろそろ2017年も11月下旬になりました。今年の見逃した映画の中でも気になってた作品を少しでも見ておこうと思います。

んで、コクソンです。ナ・ホンジン監督作品ですし、かなり話題になりましたしね。


田舎町で不審死をとげる事件が相次ぎ、警察官のジョングは気の優しいと言えば聞こえは良いですが、気弱な人間です。山の中には日本人(國村準)が最近生活していてきみ悪がられています。そんなある日娘のヒジョンに…というのが冒頭です。



え〜初見ではかなり消化不良ですが、あえての感想です。

サスペンスホラー且つ、エクソシスト祈祷対戦モノ且つ、ゾンビと國村準サイコー映画です。

ナ・ホンジン監督作品は私はチェイサーがかなり好き、哀しき獣は普通な人間ですが、コクソンは見てる間は楽しく観ましたが、観終わってからは評価が下がりました…悪くないし、多分不条理モノなんだと思いますが、要素を詰め込み過ぎて良く分かりません。勢いが凄いのは買いますし、映像も素晴らしく、雨のシーンもサイコーなんですが、にしても話しの整合性が無さ過ぎる…


多分キリスト教的な解釈が、素養が求められる作品なんでしょう、冒頭でもキリストの話ししてますし、ニワトリが3回とか、あからさまにスティグマータも出てきますしね。

なんか、いろいろ詰め込んだあげく、整合性は取れないけど、後は見た人が決めてくれたら良いですよ〜作品。だけど、あまりに整合性が無さ過ぎて、ご都合主義が酷過ぎて、返って冷める…


いや、イイですよ、何だかんだ言ってもキリスト教的な解釈が最も素晴らしい、でも。また國村準と祈祷師がグルでも、そうじゃなくてもイイんです。でも、明らかにゾンビ描写までしてキノコの幻覚で片付けるのには無理がありますし、家族間でしか事件がほぼ起こらない事の説明にはならないし、どんでん返しがてんこ盛り過ぎてちょっと低い。

でも國村準が面白いので、見て良かった。まあ劇場に行かなかったのも、良かった。

役者さんは皆様素晴らしいし、皮膚病の描写も痒くて良かったし、変な草の髑髏造形も(とは言え羊たちの沈黙のあの蛾のドクロ描写のオマージュなんだろうけど、蛾の中の人間が集まってドクロマークにまでしてる作り込み度合いでも、明らかに羊たちの沈黙の勝ち)良かった。

まあ全部國村準に持ってかれるんですけどね、


あの白い服の女は結局何者だったんだろう。

國村準さんが好きな方にオススメします。