監督の前作『ハイ・ライズ』は全っ然楽しめなかったので、本作もだめかなと思っていたのだけれど、いや！面白かった！
本編の前に、”(資料をたくさん読んだけれど)人は撃たれてもなかなか死なない”という監督からの律儀なメッセージがついていて笑った。90分のうち70分くらいは銃撃戦が繰り広げられるのだけれど、実際登場人物は全然死なない。撃たれても撃たれても、呻きながら撃ち返す。引きのショットが少なく、銃撃戦の位置関係が全く掴めないものの、それが逆にいつ/どこから銃弾が飛んでくるかわからない緊張感(いや、ゆるいのだけれど)に繋がっている。ブリティッシュジョークなのか、会話も楽しいし悪態にバリエーションがあって面白い。だんだん、銃声→被弾→罵倒が癖になってくる。役者もいきいきしていてとても良い。ジャック・レイナー！！！
