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ワンダー 君は太陽のFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
3.8
 トリーチャー・コリンズ症候群の主人公が学校に通い、しだいに仲間を得ていくという「あたりまえの」物語。
 弟に親を取られたと感じていた、いい子の姉や、その姉と疎遠になったように見える友達や、主人公の周囲の子供など、さまざまな視点で物語が展開していく。
 そこが巧い。苦労を乗り越える主人公という定番のパターンでなく、この複数視点を取り入れたことで、この映画は独自性を得た。
 障碍がある主人公はいい子で、周囲もみないい子ばかりという、凡百の感動ものとは異質の良作。
 みんな演技が印象的だが、実は熱演の気配もないように見える、飄々としたオーウェン=ウィルソンこそがこの映画を支えている。
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