やまぞう

コレットのやまぞうのレビュー・感想・評価

コレット(2018年製作の映画)
3.0
才能溢れる妻の尻馬に乗っかって名誉と金を手に入れる夫の話って、最近でもなんか観たなぁ〜…と思ってたら「メアリーの総て」か。
「天才作家の妻」っつーのもあったなぁ。
流行ってるのか?

1890年代のフランス。片田舎で生まれ育ったコレットは、作家のウィリーと結婚し、パリへ。
聡明で感性豊かな彼女に文才がある事に気付いた夫は自分のゴーストライターとして、彼女に小説を書かせ、それが一大ブームを起こすのだが…

この時代のフランスの文壇ってよく知らないんだケド、ウィリーって有名作家とか言われてるが、全然自分で書いてないし、周囲も薄っすらと気付いてるみたいだけどスルーしてるし、なんかアバウトな世界だ。

田舎娘だったコレットが、パリで様々な人達と交流し才能を開花させてゆくにつれ、夫ウィリーとの関係も変化してゆく。

まぁ、言っちゃーナンだが、愛という名のもとにガッツリ利用されているワケで、
始めは夫が喜ぶ顔見たさに書いてても、途中で何か腑に落ちなくなってゆくのは当然だわな。

鋭い知性と才能と勇気で自身が望む人生を勝ち取ろうとするコレットは、あの時代の女性たちの憧れだったろうな。
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