チェコ人の主人公たちは
ナチスドイツがチェコを含む東欧、フランスを中心に
ヨーロッパをほぼ全土収めた時に
イギリスから飛行機を飛ばしてチェコ上空から
パラシュートで降り立つ。
ナチスではヒトラーから数えて序列三番目のハイドリヒは
強制収容所でユダヤ人を絶滅させようと考えた人物。
その男を主人公たちはチェコに降り立った後は
協力者が待っているわけではなく、
作戦が周到に決まっているわけではなく、
作戦後どのようにイギリスに帰国するのか
全く決まっていないという片道切符の暗殺指令。
全体的に抑えた色調がプラハの街に本当によく合う。
同じ東欧であるハンガリーのブタベストもそうだが、
当時の街並みが残っているのが羨ましい。
監督はカメラマン出身。
以前の別の映画のインタビューで
「登場人物が説明ばかりするような映画が最近多いけれど、
退屈すぎて自殺したくなるよ。
僕は(観客に)答えを全部与えずに疑問を残すんだ。
想像が夢のように広がる映画の方が面白いからね」
言っていて、本作ではある一冊の本が多少唐突すぎる感があるが、
最後に登場する。
教会で行われたラスト30分間に渡る壮絶な銃撃戦は
おススメです。