ハロウィンの前日、フィルら5人の高校生は、仮装パーティ用の衣装を博物館から盗み出した。
さっそく人気のない墓場で戦利品を調べた彼らは、その中に厳重に封印された巻物を見つける。
それは数百年前に街を恐怖に陥れた魔女ルシンダの魔力を封じこめたものだった。
ホラー・ブーム真っ直中に米TV局ABCが製作したテレフィーチャー。
ハロウィンを題材にしたホラー映画の中でもトップクラスの良作。
いや、めちゃくちゃ面白かったんだけど。
むしろハロウィン映画で一番面白かった。
めっちゃツボにハマった。
こういうの大好きです。
ネタ映画かと思ったらかなりの良作でしたな。
平凡なTV用ホラーコメディとはほど遠いです。
この映画は、ハロウィンの夜に観たいと思う要素がかなり入ってましたね。
コメディー、スリラー、そしてロマンスの良いミックス感。
監督は『チャイルド・プレイ3』のジャック・ベンダー。
内容は、ハロウィンの夜に高校生が墓場で呪文を唱えると、死体が蘇って…という話です。
墓場から死体が復活する演出はまさに『バタリアン』ですな。
しかしゾンビの他にも、吸血鬼や狼男、魔女も出てくるので、オールスター登場風ですね。
そんなハロウィンもの映画。
まあ軽いノリのホラーです。
それでもメイクは結構良い感じにゾンビしてると思います。
80年代の物語だけど、50年代っぽい車、音楽が流れる。
また、この世に未練を残して死んだ女子高生ゾンビと主人公との淡い恋愛もかなり泣かせます。
感動的で甘い。
投げっぱなしだけど、ラノベ的展開が余韻を残す。
てか、この女の子がめっちゃくちゃ可愛いんだけど。
見た目普通の人間だし、普通に優しくて良い娘。
そしてチアガールでぴょんぴょんするのが最高に可愛すぎる。
しかもポニーテール。
この映画は、イタそうなスプラッターシーンが全然ないし、ビクッ!!とするシーンも少なめで、ラストはちょっとホロッとするせつないドラマなので、ホラー初心者にはオススメのホラー映画です。
そして家族と一緒にハロウィン映画の夜にぴったりですね。
ジーンときちゃいます。
ラストの余韻が今でも頭から離れない…。
たぶん他の人が観たら単なるB級なんだろうけど。