何故か日本において劇場公開されない憂き目にあってしまった本作、予告編では凄く面白そうな雰囲気を漂わせていた。なっといっても期待の若手俳優 デイン・デハーン主演作。最近、作品選びが悪いのか評判が上がらないけど。
作品は金融会社もM&Aで不正があり、それを回避する為にスイスの病院で療養している社長をNYに連れ戻す社員が主人公。それがどう間違えたか連れ戻すよりも自分も入院する事になってしまう。マーティン・スコセッシの『シャッター・アイランド』を彷彿させるがその手の作品ではない。
ストーリー展開は残念ながらキレはなく尺も長く観客の関心を引き止めるのに苦労するものとなってしまっている。途中のオドロオドロした雰囲気と謎に期待してもそれに応えられないのが何とも口惜しい。
鰻の役割やそれをごっくんしたらどうなってしまうのか、なぜミイラが等疑問点が余り解消していない謎な落ちである。
それならトーマス・ドルビー80年代ポップの傑作『彼女はサイエンス』のPV的な展開の方が面白かったんじゃないかと夢想したり。
