ひろゆき

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのひろゆきのレビュー・感想・評価

1.4
(編注: 末尾に番外編(101〜150位ランキング)をつけました。見てね。)

銀幕短評 (#151)

「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」
2017年、アイルランド、英、米。 2時間1分。

総合評価 28点。

不覚にも、わたしの苦手な苦手な ホラー系を観てしまった。ジャケットの写真とタイトルとから、単なるドラマと勘違いした。予備知識を嫌って、あらすじなどにまったく目を通すことを飛ばすと、こういうマチガイが起きる。

もう借りてしまったのだからと腹をくくって観始める。非常にきれいなカメラワークには感心する。が、
不穏な会話と音楽、不可解な症状、追い詰められる心理、そして選択。

主演?の少年とニコール・キッドマン、長女の演技がよい。いちばん怖かったのは、父親が子どもたちの通う学校を訪ねて、教師にあれこれと質問するシーンです。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆


銀幕短評(番外編)

連載 101回〜150回 50回分ランキングの巻

この連載が 第150回を迎えました。
短評なので書くのにそれほど時間はかかりませんが、「ハムレット」(#134、68点)のように、つい熱が入って “長評” になってしまったものもありました。

しかし、投稿全体に費やす手間ひまを考えると、映画館に移動する時間、始まるのを待つ時間(ワクワクしますね)、観ているあいだ(映画の出来と相性と体調、気分によって印象は区々です、ときにウトウトします)、見終わったあとの振り返り(ウットリと余韻に浸れるといいのですが)、レビュー文章への落とし込み(フィルマークスとフェイスブックにアップしています)までで、けっこうな合計時間を投下してきました。

そこで気づいたことを すこし書きだしてみます。

連載の冒頭(「レヴェナント」#13、91点の稿)で述べたように この短評連載は 、

1 、自分の備忘録としての目的
2 、ほかのひとに目を通していただき、なにか観る映画を選ぶための参考に供する目的
を二つのプロペラの推力として 続けています。

したがって、
3 、自分が書きたいことを ただ好きなように書きたい
4 、しかし 読者に余計な予備知識までは与えたくない
という、アクセルとブレーキとが つねに拮抗します。

しかしそのせめぎ合いがあるからこそ、なにを どこまで どのように書くか という、大げさにいうと緊張感が わたしの中に生まれ、書き続ける気が起きます。

なので、読んでくださる人によっては、映画の内容についてわたしの感想の記載がなくつまらん、とか、事前に知りたくないことまで説明してしまっていて 腹がたつ、といった感想をいだかれることは ままあることだと思います。

そういう至らない点は、なんとかバランスよく修正できるように努めるので、長い目で見てください。ただ、ブレーキのかけすぎはわたしのストレスがたまるので、ときにはアクセルを吹かしすぎる傾向があることを ご承知ください。

では 本題のランキングを、

いつもどおり、評点、題名、連載回次 の順です。では、

110 ブリグズビー・ベア 128
96 LION/ライオン ~25年目のただいま~ 121
94 マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー 142
94 ちはやふる -結び- 117
92 カメラを止めるな! 131
91 響 -HIBIKI- 150
91 スリー・ビルボード 105
91 15時17分、パリ行き 111
88 ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書 113
87 ミッション:インポッシブル/フォールアウ 130
87 キック・アス/ジャスティス・フォーエバー 116
85 レディ・バード 119
84 ドリーム 112
83 デトロイト 104
82 検察側の罪人 143
78 オール・ユー・ニード・イズ・キル 122
77 おいしいコーヒーの真実 137
76 シェイプ・オブ・ウォーター 110
75 万引き家族 120
74 レディー・プレイヤー1 114
74 KUBO/クボ 二本の弦の秘密 133
73 ベイビー・ドライバー 139
72 リメンバー・ミー 132
72 用心棒 146
72 パディントン 102
72 戦火の馬 135
71 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 107
71 リトル・ミス・サンシャイン 109
71 美女と野獣(フランス版) 106
68 ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 124
68 永遠の僕たち 140
68 ハムレット 134
68 手紙は憶えている 127
68 シューマンズ バー ブック 115
67 犬ヶ島 118
67 50回目のファースト・キス 123
64 アノマリサ 149
62 パターソン 141
57 グレイテスト・ショーマン 108
56 500ページの夢の束 148
55 バトル・オブ・セクシーズ 126
54 新感染 ファイナル・エクスプレス 144
53 ウインド・リバー 129
52 言の葉の庭 147
47 ゴッホ ~最期の手紙~ 145
32 パンク侍、斬られて候 125
27 パディントン2 103
23 ルイの9番目の人生 101
16 ペンギン・ハイウェイ 138
11 ニーチェの馬 136

わたしの感覚では、およそ65点オーバーは まずよくできた映画で、70点以上はオススメです(という観点で、だいたい採点しています(「犬ヶ島」など辛過ぎたのですこし変更したい点数もありますが)。

とはいえ、すべての映画は、脚本、監督、演出、俳優、衣装、美術、照明、撮影、編集、音楽などの総体として一本一本が成り立っています。

よくあるマスコミの評点には表れない キラリと輝く魅力を、どの映画もどこかに たくさんもっているはずです。

そういうところまで目配りして よいところを積極的に発見することが、映画という素敵な娯楽の 本当に幸せな楽しみ方かもしれません。

みなさんのオススメの映画があればぜひ教えてください。

それでは、200回を目指して
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ!
ひろゆき

ひろゆき