シュローダー

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのシュローダーのレビュー・感想・評価

4.0
はっきり言う。僕はこの映画の事がよくわからない。なので、感想も書きようがない。前作「ロブスター」よりも先にこっちを観たが、あちらよりもさらに寓話的な側面を強めたお陰で、側から見たら何の話をしているのかがわからない。辛うじてギリシャ神話の話をしてる事は分かるが、全体を通して何が起きているのかも捉えづらい。また、良い意味で異常に「気持ち悪い」カメラワークや台詞回しも非常に特徴的だ。この辺りはニコールキッドマンもコメントしている通り、スタンリーキューブリックに近いと思う。シンメトリックな構図や、トラッキングショットの使い方もよく似ている。思わず笑ってしまう場面もしばしば。息子に自分のアホみたいな秘密を早口でまくしたてるコリンファレルや、誰を殺すかを決めあぐねて運試しで選ぶシーンの間抜けさは最高だった。ランディモス作品に出てるコリンファレルは他の映画に出てる時と違って5割増しで素晴らしい。総じて、僕には余りにもシュール過ぎて手に余る映画だった。大人しく他の人の解説を読みます…