韓国映画「殺人の告白」のリメイク。リメイクとはいえいろいろな要素を改変していて、よくもわるくも違う印象の映画になっている。
そもそもオリジナルは、ポン・ジュノの名作「殺人の追憶」ありきの後日談なんだよね。華城連続殺人事件という実在する有名事件(しかも迷宮入りした)があったからこそ「その犯人がマスコミに名乗り出てくる」という本作のプロットが衝撃的だったわけ。
日本で言えば、三億円事件の犯人が名乗り出てくる、くらいのインパクト。
*注)華城連続殺人事件はさいきんになって真犯人が明らかにされている。
したがって、これをリメイクする場合、もともとの連続殺人というものからデッチ上げなくてはならない。そこらへんの説明で、序盤が情報過多でわちゃわちゃしてしまった印象があった。
ただ中盤以降は、オリジナルの要素含め、なかなかどんでん返しありの展開で楽しめた。まぁちょっと結末は強引かな...。
入江監督、こういうエンタメ大作それほど得意ではない印象なんだけど、脚本含め、いろいろと工夫してがんばった感があり、佳作となっていると思う。