リチャード・ジェンキンスの出演作を観たくてチェックしていたら、監督がジョン・クラシンスキーだった。
ジョン・クラシンスキー、私は『クワイエット・プレイス』とドラマ版のジャック・ライアンシリーズで知ったから逞しいイメージから入ったけれど、今作ではUS版『ジ・オフィス』のほんわかした雰囲気がまだ残っている。
母の入院をキッカケに家族が集結。
離婚して実家に戻ってからも元妻に未練を残す長男、事業が傾きかけているがいま一つ頼りない父、恋人に子どもができたものの結婚には前向きになれない次男…… と、抱えていた問題が明るみに出た男たちを中心とした、家族の再生ストーリー。
病気モノなのに、演者たちの佇まいや展開が不思議とコミカルで、暗くなりすぎずに観られるヒューマンコメディ。
メインキャストの多くがコメディ作品も多い俳優だからかなあ。
次男の恋人役のアナ・ケンドリックも可愛い。
母はやっぱり一枚上手。
ところどころ重い設定なのに、笑える場面もあって、爽やかにまとめたラストが好き。
家族モノの佳作だと思う。