FutosiSaito

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男のFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

3.7
 『ハンナ・アーレント』といい、この映画といい、ドイツは「本気」でナチス時代の反省をしている。
 8月15日の談話では、前の世代がやったことの謝罪は必要ないとか言っている日本とは大違いだ。
 その姿勢の差が、一連の映画製作にも表れている。
 ナチスの残党が多く、捜査を妨害をされたり外されそうになっても、執念で追い続ける主人公の検事長。
 ドイツで逮捕し、ドイツ国内で裁こうとするのだが、道はきわめて険しい。
 モサドや、海外との協力も取り付けるのだが、という事実も誇張せず淡々と描いている。
 冷静に描こうとしているのだ。そして、反省も込めているところが凄い。
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