最高でした！
圧倒的なゾンビ量、高速鉄道という舞台を活かした駆け引きのあるサバイバル、韓国映画の武器とも言える暴力度満点のアクション。エンタメ要素を取り上げてと相当満足度高いのに、それだけではないところが素晴らしかったです。
個人的には、高速鉄道の乗客として居合わせた登場人物たちの駆け引き・絡みには見所が多かった点が良かったです。特に、閉鎖環境下において性別・関係性・世代・社会的地位も異なる人々が生死のかかる状況下で見せる姿には、迫り来るゾンビとは異なる狂気を感じました。『蝿の王』に登場する少年たちの姿であったり、世界各国で見られる社会的分断の背景をビジュアル化したようにも見えました。娯楽大作の仮面の下には、社会性を反映した要素が見え隠れしていたと思います。
さらに、ゾンビ映画には不釣り合いにも見える家族の絆を物語に巧みに織り込ませて描いていくのは凄かった。親子の間にあった心の距離間とその原因が作品全体のテーマにもシンクロしており、そこもまた上手さを感じました。
以上の各要素が見事なバランスで構成されてゾンビ＋娯楽＋感動大作となりえてるの普通に凄いと思いました。今すぐ、映画館からこの列車に乗り込んで欲しいと熱く語りたくなる映画でした！！
