しゅんすけ

新感染 ファイナル・エクスプレスのしゅんすけのレビュー・感想・評価

4.6
「新感染 ファイナルエクスプレス」

 いや、メチャクチャ面白い。ゾンビ映画にしては、グロいシーンがそこまでないんですが、基本、車両内の密室劇で緊張感があるし、外に出てゾンビ軍団からの逃亡はド派手で見応えがあります。

 主要キャラクターが何人かいるのですが、ちゃんと区別がつけられてて、分かりやすいし、「こいつ、誰だっけ?」と頭も混乱せずに観れます。

 中でも、マ・ドンソク演じるマッチョな父さんが最高で、素手でゾンビを殴ったりと大活躍。主人公を演じる、コン・ユも最初は頼りないものも、頭がいいので、徐々に活躍していくところが楽しい。韓国映画は、結構政治家や警察汚職ものが多い印象なんですが、それに出てくるような超クズな悪役が出ていて、こいつのクズさにかなりイライラしてしまいました。

 ゾンビものではよくありがちの、「愛する人が襲ってくる恐怖」「俺をおいて、先に行け!」の連続。ラストはベタな演出とはいえ、きっちり泣かせてくれて、で、ちょっと不穏な感じで終わる。ほんとに王道エンタメという感じでした。

 監督の前作のアニメーション「ソウルステーション/パンデミック」が、「新感染」の前日憚で怖いらしいので、機会があれば観たいと思います。 楽しかった!