ずけし67

Alyce(原題)のずけし67のレビュー・感想・評価

Alyce(原題)(2011年製作の映画)
3.9
フォロワーさんのレビューで前から気になっていた日本未公開グロ作品。
amazonで中古DVDが650円だったのでポチりましたよ。

イギリスからの直送だったので到着まで3週間もかかったし、英語で字幕無しだったけど、そこも気合でなんとか乗り切りました。
で、後で気づいたけど本作の監督さん『ゾンビ・ストリッパーズ』の監督さんだったのね。


ちょっと地味で冴えない系女子のアリスは、親友のキャロルと夜の街で憂さ晴らし。
酒にドラッグでベロンベロンになり、ビルの屋上で2人でふざけているうちに、アリスは誤ってキャロルを突き落としてしまう。
ここからアリスの人生の歯車が狂い始める。。

親友を殺し、ドラッグに溺れ、転がり落ちてく転落人生、1人殺ったら2人も同じじゃね?ってなヤケクソ展開から次々と殺し始め、サイコ殺人鬼と化していくアリスちゃん。
冴えない系女子から覚醒していく姿が微笑ましい。

1人目の殺し方はナイフでお腹をグサリなのですが、パックンチョしたお腹から内臓がデロリンチョ、この内臓がかなりリアルで(何かの動物のモツを使ってる?)、こぼれ落ちる内臓を両手で抱えてアワワアワワとうろたえる被害者の姿が痛々しい。
そんで死体は自宅アパートで解体するというね。

本作の見どころは何と言ってもこの解体シーンにつきます。

最初は包丁で切り切りするものの腕を切り離すのがやっとで、切り離した腕をなぜか電子レンジでチンしてみたり(取り出すとき熱くてアッチッチしてたw)、ミキサーにかけてゴリゴリと砕こうとしてみたりで『ブレインデッド』の見過ぎでは?と思わされるような行動をとったりするも作業は難航。

これじゃあラチがアカンと、ご近所さんからノコギリやバットを借りてきて大工作業のように大胆に解体していくアリスちゃん、スリム体型の細腕ながら実にたくましい。

とにかくバットでバッコンボッコンと死体を殴打して破壊、あばら骨なんてバットでボコボコに叩き折ってから引き剥がし、肉は細かく包丁で削ぎ落してキッチンの流しから排水溝へ〜〜。

アパートの住人から物音がうるさいと苦情がきても「sorry♪」と軽くあしらってお構いなしですわ。

そうして覚醒したアリスちゃんは次の標的、職場の上司や薬の売人らを成敗すべく、血まみれのバットを手にアパートを後にするのですが、果たして彼女は目的を果たせるのか、そして彼女の転落人生の行く末や如何に。

ということで解体シーンのグロ描写はとっても良かったのですが、でも解体をちゃんと見せるのは1人目だけだし、あと何人か殺しはするものの殺し方は至って普通、特にゴア描写を頑張ってる訳でもなく、その辺もう少し力を入れてくれたらもっと高得点つけるのになあ、って感じの作品でした。
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