まる

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのまるのレビュー・感想・評価

4.2
抱きしめたり、キスをしたり、そんなことは全然ないのにこんなにドキドキする恋愛映画はない。
すごい好きになった。
自分もそっち側の人間じゃないから、ミカの感情がすごい理解できてしまう。世界では毎日いろいろなことが起きているのに、都合よく取り上げたり、取り上げなかったり、平等ではない。いろんな不条理に物申したくなったり、ネガティブなとことか、うがった見方をしてしまうところも自分に似ていて分かるわ〜ってなってしまった。
人に自分のネガティブさらけ出しても相手はつまんないの分かってるけど言いたくなっちゃって、でもそんなのも全てしっかり受け止めてくれるシンジがもう素敵すぎた。柄シャツもぼさぼさの髪もくりくりの瞳も長いまつ毛もリュックサックも変な喋り方も全てが愛おしすぎて胸が痛いくらいだった。
同僚が落ち込んでたらガールズバー奢ってあげたり、自分がなぐさめてもらったら奢りを甘んじて受け入れたり、良い青年だな。
本当に印象的なシーンがたくさんある。
こんな、自然に自分をさらけ出せる関係なんて素敵だなと思った。
邦画らしい映画。
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