愛がなんだのまるのネタバレレビュー・内容・結末

Amazonプライム観賞。
私は映画の予告が好きで、様々な予告を観て本編に想いを馳せている。
この愛がなんだの予告もすごい好きで、繰り返し観て本編に想いを馳せていてようやく観賞に至った。
中には予告でほとんど話の筋がわかってしまったり、予告で期待しすぎて本編がつまらなく感じてしまう映画もあるのだが、この映画は良い意味でものすごく裏切られる展開で非常に面白く、予告と映画のバランスが最高だった。
まずテルちゃんは、なんとなく何考えているかわかった気で観ていたら、最後らへんに結構裏切られる動きを見せるところがおーってなる。自分が同じ立場だったらあんなにうまく化けの皮を被ってしらを切ることはできない。不器用そうに見えて案外執着の元では器用なのかもしれない。
また、役柄では報われないタイプの人間だけれど、岸井ゆきのさんの守とのベッドシーンで灯りに照らされる顔が、ものすごく美人でびっくりした。目鼻立ちがはっきりしていて、あんな顔が近くにあったらドキドキするなぁーと思った。瞳が大きくて本当に可愛い。
途中から群青劇チックなスタイルになったのも面白かった。
仲原くん、予告ではテルちゃんを好きな男の子かなと思っていたから、これもある意味裏切られた。この人もパッとしないようでいてなんだか存在感のある人だった。コンビニ前の泣き笑いのシーンが印象的だった。中国の王様の話、家来がなんでも言うことを聞いたから良いと悪いの判別がつかなくなった、王様も残酷だけど家来も残酷なのかもしれない、と。これは会社員にも通じると思った。まともな指摘をしてくれるまともな先輩や上司や同僚がいなければ、一人でどんどん変な方向に進んでいく、そんな人が上司にでもなったら誰の言うことも聞かないから周りが本当に困る、みたいな。このシーンはおそらく見どころで愛がなんだ！ってテルちゃんは叫んでいて、きっと突き進むのだろうと予見していたから、そこから鍋うどんのシーンの全然守なんて興味ありませんよーのテルちゃんが現れてかなり惹き込まれた。テルちゃんは器用で、したたかなのかもしれない。
そしてスミレさん！江口のりこ最高。可愛い女の子テルちゃんの力になりたくて、裏で根回しするけど結局は可哀想なところにテルちゃんを踏み込ませることになっていく。でも仲原くんが使われていることにも真剣に怒ったりする普通のいい人すぎて、途中、写真展のシーンの時にもしかして実は何かしらの病抱えていていなくなる展開なのかなと心配した。そうでなくて安心した。
お友達も実は優しくて、最後はやっぱり仲原くんにいくのかな、それで全員いいように丸く収まるのかな、という余韻を見せつつ、
守はやっぱり、テルちゃんではなかっただなんて、、、衝撃だった。あんな優しい鍋うどん作っといて、、もう会わないでおこうって、でもそこであっさりフランクに切り返せるテルちゃんとのやりとりが本当に面白かった。
スミレさんが最後テルちゃんを見つめていて、本当にテルちゃんの力になりたかったんだなーと思い最後に再びスミレさん株上昇した。