まる

竜とそばかすの姫のまるのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

仮想空間のもう1人の自分。
潜在的な能力が仮の姿で表面化する。
泣くシーン、夏の空、川ベリのシーン、時かけを彷彿させた。
幼馴染しのぶくんイケメンだった。こういう人モテるよな、と思った。おたつくかみしんは染めちゃんが話しているのだと思うと、想像して笑った。
すずの境遇が痛くて泣いた。兄弟の絶望にも泣いた。
助ける助ける助ける、誰かを救うことの壮絶さを、多くの人は知らない。
虐待含め、これを平常心で観られる人はどれくらいいるのだろうか。
SNSの拡散とか、虐待とか、ホットなトピックが入っているようでそれに対するメッセージ性が弱すぎる気がするし、ネット上に顔を晒すことで物語が好転することも解せない。
本来、ネット上に実物を晒すことによる危険性は計り知れないはずなのに、こんな恐ろしい展開はあるだろうか。
竜の佐藤健は凄みがあってすごく良かった。
表向きはいい顔をする父親の、家での息子に対する顔も怖かった。でも外でいい顔をする人ほど、ストレスのはけ口を求めている。人から受けたストレスは人に吐き出すのが1番楽な発散方法だ、なんて言葉が頭に蘇る。
いじめはいじめる方が精神的におかしいというならば、虐待も本来は父親、母親の心のケアに力をかけるべきで、職場でのストレスを減らすことは回り回って家庭の平和を守ることにつながるのかもしれない。
少年たちはこれから幸せに向かっていけるのだろうか。
これまでも自治体が介入してきたはずだし、学校の先生が救いの手を差し伸べてきたはずだし、唯一の肉親から逃れることはできないはず。
権力とか、そういうもので支配しようとする人間にありえないくらいの嫌悪感を抱く。
クジラのモチーフはバケモノ..を思い出した。
あとオマージュらしいが、美女と野獣みが強かった。むしろ、竜とそばかすの姫とは日本版美女と野獣なのか。
金色の絨毯の上で歌うシーンはナウシカを思い出した。途中ナウシカっぽい色合いのキャラクターが出てきた。
いろんな映画のオマージュなのか。
映像と美しさとmillennium paradeのUは最高だった。
まる

まる