あもすけ

アイム・ノット・シリアルキラーのあもすけのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

愛おしさ満載の映画だった。
ジョンの生活や日常が、地域のなかで生きていることの描かれ方が、彼なりの視点で世界を感じながら同時に社会的であろうとすることが、窮屈さよりもどこか楽しげに見えてくるのがとても好き。
内側で渦巻くものは表に出さなくても、表に出さないまま渦巻くものなんて身をもっていくらでも知っているし、社会のなかで生きていくために自分に課すルールもあるし、そうやって折り合いをつけながら、でも別に足並みを揃えることはないのだった。
ズレてたらズレたまんまで各々の歩みがあるみたいに、ピンクの液体を押し出す圧力計みたいなのと音楽のテンポが微妙にズレてるラスト超好き。
真っ黒な油塗れの奴も、そういうところにいくの!?と驚き半分ずっこけ半分ながら、観終えてから思うとそこの変さも愛おしさだった。
あもすけ

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