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アイム・ノット・シリアルキラーのhynonのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

なかなかぶっ飛んでる。
連続猟奇殺人犯を追う主人公自身が、シリアル・キラーに共通する3つの特徴を兼ね備えていてメンタルがギリギリ、というところが独創的。

とはいっても、一線を越えて人を傷つけてしまわないよう自分にルールを課して守ってるところなんて、いじめっ子よりよっぽどまとも。
病識があって、自分で自分をコントロールできるなんて、その辺のヤバい奴らよりよほど正常ではないか。

しかし犯人バレるの早すぎて、そのあと中だるみ。

そして結局、犯人は人間じゃなかった(笑)?!
映画というよりも、ドラマ「ソシオパス高校生怪奇事件ファイル」みたいなノリ。

無理やり心温まる?要素を盛り込んできたり、なんだかよくわからない映画だった。

妻を愛しているから、少しでも長く生き延びたくて、という理由であったとしても、それは人の命を奪う言い訳にはならない。殺された人だって、愛する人がいて、誰かに愛されていたのだ。

雰囲気と主人公は好きなんだけど…多少なりとも連続殺人犯の気持ちがわかる主人公の特異な個性を、もっと活かして欲しかった。
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