やまぞう

ドリームのやまぞうのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
5.0
原題の「HIDDEN FIGURES」のままで良かったんじゃね?

確かに1961年のアメリカに生きる黒人女性達が、自身の夢を叶えるために突き進んでゆく映画ではあるのだが。

黒人であり、女性であるという二重苦を抱えながらも天才的な頭脳を持つ女性達。
NASAラングレー研究所で働いてはいるものの、同僚の白人男性達から「コイツ、何でここにいるの?」という目で見られ、白人女性からも区別される。

いやトイレが白人用とカラード用に分けられてるとか、コーヒーポットも分けられてるとか、ひでぇな。
黒人は病原菌ですか。

今の時代でも白人至上主義者は(トランプとか)多数いるらしいが、60年代なんてそれが当たり前の感覚だったのだろう。

アポロ計画以前の、マーキュリー計画のバックグラウンドで、黒人女性がこんなに活躍してたなんて知らなかった。
だって、教科書とかニュースでも無かったでしょ。

当時の最新コンピュータであるIBM『FORTRAN』も、使える人間がいなけりゃただのデカイ箱。

天才的な頭脳と凄まじいまでの向上心を持つ黒人女性達の偉業が、後の宇宙計画の一助となっていたのだ。

感動した。
やまぞう

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