柏エシディシ

レッド・スパローの柏エシディシのレビュー・感想・評価

レッド・スパロー(2017年製作の映画)
3.0
最近日本では主演映画が続けてビデオスルー、限定公開の憂き目にあっているジェニファー・ローレンス。
舐めてんのかよ?と。ジェニファーローレンスだよ?
今年のアカデミー授賞式。あのジョディ・フォスターと並んでプレゼンターで登場し、あのメリル・ストリープをイジるジョークをかます、というだけでハリウッドでの認められ方は明らかなのに日米のこの評価のギャップ、、ファンとして歯痒い。

そんな中、無事公開された本作。これが予想以上に骨のある作品で且つ過去最高にジェニファーがリスキーなシーンに臨んでいるので驚きました。
しかも「あの人気女優が大胆シーンに挑戦!」という底の浅い惹句ですら上回る、時勢を反映させたテーマ性。
一方的に利用され消費される女性主人公が、逆にその立場を活かしながら、次第に周囲を翻弄していく物語。
昨今のハリウッドのムーヴメントを受けた上で、これだけ明確なメッセージを放ってくる作品を選ぶ辺り。新世代の女王の貫禄。

そんな女王を囲む俳優陣も渋めでいい塩梅。
ジョエルエドガートン、シャーロットランプリングのキャスティングは完璧。
マティアス・スーナルツは雰囲気がいつも違ってほんとウマいですよねー
そこいくとジェレミーアイアンズは何やってもジェレミーアイアンズで、それはそれでw
どうしても「裏切りのサーカス」を思い出すキーランハインズ。そして、セルゲイポールニンはよくこの配役引き受けたなぁ、とwある意味、らしいっちゃらしいけど。
柏エシディシ

柏エシディシ