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ANTIPORNO アンチポルノのakihiko810のレビュー・感想・評価

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)
3.2
「この国の女は誰一人として、自由を使いこなしていないの!」
gyaoで視聴。園子温監督による、日活ロマンポルノリブートプロジェクト。

京子(冨手麻妙)は、小説家兼アーティストとして一躍時代の寵児に。日々、極彩色の部屋に籠もり、マネージャーの典子が伝えるスケジュールを分刻みでこなしていくうちに、終わらない悪夢のように思えてくる。自分は京子なのか、京子を演じているだけなのか。虚と実の狭間で、秘められた京子の過去が浮かび上がってくる。

なんつーか、「フェリーニ×ゴダール×会田誠」みたいな感じ。フェリーニもゴダールも大して知らないけどさ。
極彩色のなか「売女」だの「処女」だの連呼しながら、ポップな悪夢のようなシーンが延々と続く映画。
それでいて「アンチポルノ」のタイトル通り、濡れ場が随所にありながら、抜かせる気ゼロなのは潔くて好感持てる。
前衛芸術映画だと割り切って観れば悪くないと思う。2度観ることはないだろうけど
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