たつかわ

密偵のたつかわのレビュー・感想・評価

密偵(2016年製作の映画)
3.8
ビンタ、ビンタ、ビンタ

以前、「暗殺」で一部の韓国人俳優による日本語イントネーションに対してとても違和感があったので懸念していたが、本作は全く問題なかった。また、韓国併合後に日本の文化が入ってきていい感じに混ざり合った建築物のセットが、「暗殺」の時も良かったが今回も素晴らしかった。

主演のソンガンホは、韓国人であり日本の警部であるため、どちら側にも肩を入れる人物で感情の揺れ動きを上手く表現していて素晴らしかった。「トガニ」そして「新感染」と日本でも有名になりつつあるコンユが上海から爆弾を列車で運ぶところが、「ばれるのか?ばれないのか?」や「裏切り者はだれ?」など、「新感染」と同じように狭く逃げることができない場所でのやり取りが最大の見どころかと思います。

ラストのどんでん返しとソンガンホの「ニヤ」とした笑顔は忘れられない。
あと、橋本という韓国人俳優が演じている人物が部下をビンタするシーンは、ビンタ自体の速さも然る事ながら、ビンタしながら日本語で説教をするところは、韓国の人が演じているようには全く見えなかった。

おススメです。
たつかわ

たつかわ