ベビーパウダー山崎

エクスタシーの涙 恥淫のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

エクスタシーの涙 恥淫(1995年製作の映画)
3.0
切り取られた60枚の画。その試みをジェイムズ・ベニングの「映画」と繋げたくなる。「現場」とドラマが筒抜けになっている構造、ピンク映画のエロスからしか見えない(映せない)景色。どことなく漂う退廃的な日常は90年代日本映画の特徴。六畳一間で若者のだらしない関係性、セックスが感情と結びつかない、行為として消化されていく感じはポツドールの演劇っぽい。ジョン・ゾーンの音楽含めて、教養(知性)で撮られた表現。