ザ・フラッシュの予習
マン・オブ・スティール後のバットマンとスーパーマンのヒーロー同士の戦いを描いた作品。どうせならとアルティメットエディションを鑑賞。
劇場鑑賞以来で記憶が曖昧なので通常公開版との比較はできないが、2時間くらいの鈍臭いシリアスなドラマを叩いて伸ばして長々と繰り出していて盛り上がりに欠ける映画であることは変わらない。お互いを憎ませる役のレックスルーサーがいることでテーマがかき乱されて非常に散漫になっていてテーマに明瞭さが見られない。またそれのフォローアップが和解後に見られれば良いが、それがない。見れないこともないが、終始ポカーンで話入ってこない。これでも分かりやすくなってるほうなら相当ひどかったんだな。
正義と正義のぶつかり合いという点でシビルウォーが如何によくできてるかを実感するし、純粋に単独で従来のスーパーマンのイメージ像を反転し正義やアイデンティティを描いた傑作マン・オブ・スティールがよくできていたのも確か。テーマを反復させる必要はなかったと思う。
映像に関しては一部IMAX画角が適用されていて非常に美しく、ザック・スナイダーらしいバキバキの映像がリッチで最高。ブロックバスターであるだけの凄まじい大スペクタクルの戦闘シーンも最高。ヒーローをカッコよく描くことには天才的で映像だけは本当に完璧。
最後の葬儀シーンなんかキレイすぎてヤバい。ハンス・ジマーの劇伴も相まってストーリーがアレでも感動してしまう。