女家族で平凡に暮らしている少女ジェリカはある日､家族にバレないように自らの歌う姿を動画で撮影するが､その動画を妹のキンバーに見つかりネット上に投稿されてしまう｡
しかしその動画は瞬く間に話題になり､世間から注目の的になることに｡
そうして新たなスター“ジェム”が誕生するが...｡
“未知を恐れるな
運命を切り開け”
ポップでロックでキュートなアドベンチャラス青春ガールズムービー｡
冒頭から“Let her go”が流れ､一気にこの作品の､そして音楽の力に惹き込まれます｡
やはり音楽作品なだけあり､劇中に流れるどの曲も有名なものばかりで音楽に疎い自分でも楽しめました｡
その楽曲たちを相棒に引っ提げて描き出される､今や若者､更には大人にまで無くてはならないものとなったSNSを軸にした若者たちのサクセスストーリー｡
当然そこには綺麗事だけではなく､メンバーとの衝突や自分の心との葛藤､家族の問題などの壁に突き当たることになります｡
しかしその全ても含め､1つのストーリーを紡ぐ成功の原石だったのです｡
笑いどころも適度に散りばめられており､飽きを感じさせないつくりとなっています｡
そこで｢本作の伝えたかったことは何か｡｣と考えたところ､“自分自身のあるべき姿”ではないかと思います｡
〝どんな人にも“仮の姿”がある｡どれが本当の自分か｡〟
その“仮の姿”を受け入れる姿が“本当の自分”なんではないでしょうか｡
そしてその“本当の自分”を愛すことこそが“自分自身のあるべき姿”だと｡
光と光の交差が生み出す神秘的な美｡
その中で映し出される姉妹愛､音楽愛｡
ロボットの“シナジー”を通じて描かれる親子愛｡
様々な愛の形を魅せてくれた作品でした｡
豪華カメオ出演陣も要チェックやで☺
