もしもし五反田

君の名前で僕を呼んでのもしもし五反田のレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
いつの間にか糸が絡み合っていたかのような恋の入り口。
美しい情景の中、2人の心は自然に、そして強く結ばれていく。
そしていつしか結ばれた糸を、2人で丁寧に丁寧に解きながら出口へ。

「美しい自然の中にあった、ひと夏の恋愛」という枠には収まらない、人が人を想う心の強さや痛み、辛さを大きく包み込み肯定する力のある映画だった。

また、木陰に吹く風の心地よさや日差しの暖かさ、冷たい夜の湿度まで伝わるような、匂いのある映画でもあった。