えいがうるふ

猟奇的な彼女のえいがうるふのネタバレレビュー・内容・結末

猟奇的な彼女(2001年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

ああ、またやってしまった・・・昔観た時の印象が全然良くなくて、かといって改めて記録残すにはあまりにも内容を覚えていないうえにやたら評価高いので、念の為もう一度観たけどやっぱりダメだったシリーズ。いい加減、自分の第一印象を信じよう。

冒頭でいきなりもらいゲロしそうにリアルなシーンがあるので 嘔吐恐怖症の人は要注意。

猟奇的っていうから「ガーゴイル」のベアトリス・ダルみたいなのを想像してたら、単なる酒癖最悪のキレやすく我儘で暴力的な女だった。
なにしろすぐ殴る。しかもいつも手加減なしのガチ殴り。
カフェで好きなものを頼んだだけで「殺されたい?」と恫喝。
どれぐらい深いか潜ってみろと泳げない相手を池に突き落とし、溺れて助けを求める相手を眺めながら「深いのねー」
足が痛いからと無理矢理靴を交換し、慣れないハイヒールで走らせるetc
・・・えっ、ちょっと待ってこれが愛?え??
普通に傷害罪成立しそうなデートDV案件なんですが?仮に男女逆ならどうよ?傷ついた可愛い女の子がやれば許されるの?

百歩譲って愛するが故に手が出ちゃう本物の変態ならまだ許す。でも、単に昔の男が忘れられなくて、同じ我儘を同じように許し甘えさせてくれるか試してたってのが最悪。そんなん、山の向こうで泣いて謝られたって知らんがな。
でも、キョヌのように自己肯定感が低くて優しい人は、自分が犠牲になることで愛する人を癒せると思ってしまう。自分の存在価値をそこに見出してしまう。DV被害者が加害者をかばう論理と同じく、「この人は自分がいなきゃダメなんです」と涙し、甘美な共依存がめでたく成立。まさに運命の出会い。頼むから周囲を巻き込まず、末永く勝手にやってくれ。