ぬーたん

レザボア・ドッグスのぬーたんのレビュー・感想・評価

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
3.7
『イングロリアス・バスターズ』からタランティーノ監督作品が好きになったものの初期の作品は観た当時はそれほど好きになれなかった。まだ30歳位で観たこの監督デビュー作は、暑苦しい男たちの下ネタから始まるし、拷問シーンなど、血がほとばしるから、ちょっと苦手だった。
今観ても、耳のシーンとかは目を覆いたくなるものの、この1作目からタランティーノ節が確立されていて、この監督は28歳の今作からブレることなく、やりたいことが一貫してるなあと感心した。脚本もタランティーノがわずか3週間半で書き上げ、今作にも出演しているハーヴェイ・カイテルが製作に加わり助力した。
強盗のために集められた強烈な個性の男がゴレンジャーのように色の名前を付けられた。
ホワイトをハーヴェイ・カイテル。既にベテラン。オレンジを可愛がる。
オレンジをティム・ロス。細くて弱々しい。いきなり血だらけ。
ブロンドはマイケル・マゼドン。プレスリーみたい。好演!
ピンクはスティーブ・ブシェミ。ピンクという名前にふさわしい。若いのに若さが無いのは何故なんだ。
ブルーはエディ・バンカー。な、なんと、本物だ。Wikipediaの写真がヤバいね。
そしてブラウンはタランティーノだ。20代、若い。出番は少ない。
あら、ロクレンジャーだった。
親分のジョー・キャボットをローレンス・ティアニー。貫禄。
息子のエディにクリス・ペン。40歳で亡くなった。ショーン・ペンの弟。演技は若いのに迫力あった。声がいい。
舞台はアジトの中が殆ど。強盗シーンはなく、その後を描いている。
誰が警察のイヌかを探り合ったり、其々がけん制し合う。
だんだんと分かっていくのが面白い。
予算が少なかったため、俳優たちは私服を着ていたという。もう一度観て服装チェックしよう。
時間軸の描き方、音楽、サスペンス要素と、暴力的な部分を除けば、今は好きな作品となった。
100分ちょうど、というのも何だか良い。
ラストのオチもなかなか。
次は『パルプ・フィクション』を観るかな。
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