PANDADA

機動戦士Zガンダム III -星の鼓動は愛-のPANDADAのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

劇場版Ζガンダムの第3作完結編。

相変わらず時代の違う作画のツギハギなので、観てて気持ち悪くなってきます。

セリフもかなりの箇所で改悪され、聴いてると全身がむず痒くなります。

ストーリーは概ね良いんです。三つ巴から四つ巴(エゥーゴ、バスク側ティターンズ、シロッコ側ティターンズ、ネオジオン)へと変わっていきながら、勢力同士の野合や内部の人間関係などを限られた時間内でできるだけきちんと描いてます。

ま、でも、TV版だと後半にかなりのウェイトを占めるロザミアの話を切ってしまったので、シロッコとの対戦時にロザミアの幻影が唐突に現れるところが全く説明できてません。

キリマンジャロでのフォウとの再会も切ってはいけないエピソードじゃないかな。

そして、今回非常に影が薄いのがジェリド中尉。
「え、いたの?」的な扱いから、あっけない退場。アポリーを撃墜するためだけに出てきた感じです。無理に出さなくても良かったんじゃない?

加えてラスト。
正直、Ζのラストは悲劇だから良いんです。
そしてそこからΖΖへ繋がって行くのが良いんです。

ボロボロになったアーガマ及びエゥーゴ。
カツ、エマ、シャア、カミーユが退場してパイロットはファだけ。
そんな中で勢力を温存した圧倒的なアクシズ軍と交戦しなくちゃならない絶望感を吹き飛ばすほどの明るいキャラ達と展開こそΖΖの良さだし。

でも、本作のような終わり方をしちゃうとΖΖには繋がらないし、逆シャアにも繋がりづらいし、UCにも繋がらなくなります。

結局、富野監督は何がしたくてこの劇場版シリーズを作ったのかさっぱりわかりません。

完全なる駄作です。

Ζガンダムに対する冒瀆です。

前も言いましたが、TV版全50話を観るか、小説版を読みましょう。

と、散々コキ下ろしましてが、ただ一つ良いところは音楽です。

ガンダムシリーズで音楽が一番カッコイイのは三枝成彰が担当しているΖか逆シャアで、特に個人的にはΖの艦隊戦が一番好きですね。
劇場版も三枝氏が担当してて、TV版を踏襲してます。
Gacktが担当しているオープニング+エンディングよりも三枝成彰のBGMの方が素晴らしいです。

ま、それもTV版観てれば十分なんですけどね(笑)。
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