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トゥルー・グリットのyutaのレビュー・感想・評価

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)
3.5
父を殺された少女が2人の男と共に仇を取りにいく西部劇。

マグニフィセントセブンみたく王道で熱量の高い西部劇だと思わずに鑑賞した方が楽しめる落ち着いたテンポの作品でした。

全体的に会話のシーンが多いので飽きてしまう箇所もありましたが、印象的な画が多くて(そっちよりの映画)そこは楽しめました。
仇を取りにいく話+西部劇なので、勿論ラストは銃撃戦になったりするのですが、盛り上がりに欠ける印象を感じました。(意図的でしょうが)
でも、ラストにかけての映像などは詩的で良かったです。

そして、なによりもキャスト陣のアンサンブルがはまっていました。

まず、ヘイリースタインフェルド演じる父を殺された娘のマティロスの男顔負けの勇猛果敢な行動力と、まだあどけなさが残る雰囲気が良かったです。
後、マティロスによって雇われたジェフブリッジス演じる眼帯のコグバーンと、マットデイモン演じるテキサスレンジャーのラビーフ。
最初は、粗野で酒浸りのコグバーンと見栄っ張りで自惚れ屋のラビーフというダメダメだった2人が終盤にかけて(特にコグバーン)敵と戦うシーンは良かったです。

仇を演じたジョシュブローリンの顔と雑魚さ加減も良かったです。(仇が弱そうなのは意外でした)

後は、要所要所に流れるピアノなどがこの映画の雰囲気を纏っていて凄く良かったです。
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