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情婦のyutaのレビュー・感想・評価

情婦(1957年製作の映画)
3.5
退院したベテラン弁護士は少々傲慢。でも周りの人達は呆れ気味でなんなら愛せれてもいる。そんなヒッチコックよろしく丸い弁護士の意固地な性格は冒頭でコメディっぽく現れるのはビリーワイルダーらしい。そこへ殺人事件の弁護をしてくれと依頼が来て退院後の弁護士は周りに止められるも興味を持ち始め、、、動機はあってアリバイはない事件。そしてその妻。
弁護士の方メガネが光るのは真善美を判断する目、容疑者の男は目を背けず無罪を訴えたがその妻は避ける。
そして裁判、有能な弁護士

裁判劇、ミステリー、サスペンス
妻。病気と裁判。
もとをただせば、素直に考えたら簡単な裁判。よく状況や証言を精査したらわかることだが妻が愛ゆえにしっちゃかめっちゃかに搔きまわした。故に元々の情報が希薄になった。故の評決。
そして、
スヌーピーの愛は人に奇妙なことをさせるもんだねというのはこの事とでも言うように、急展開どんでん返しに次ぐどんでん返しで悲しい終わり。最後のベタな刺す所は無理ある気がするけど。でも、弁護士のキャラクターや周りの特に看護師との関係性などビリーワイルダーらしい微笑ましく愛らしい点は時折あった。妻の冷たい目や演技も良かった。裁判劇としても楽しめた。錠剤などで視覚的に時間経過を見せるのもうまい。
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